「最近、床がきしむようになった」
「築20年以上になるが、基礎は一度も点検したことがない」
このようなお悩みをお持ちの一戸建て住宅オーナー様は、シロアリ被害の“入口”を見落としている可能性があります。
結論からお伝えすると、シロアリ被害の多くは床下、特に基礎コンクリートの“わずかな隙間”から始まります。
本記事では、基礎補強・住宅診断の専門家の視点から、
「なぜ基礎の隙間がシロアリ被害を招くのか」
「薬剤だけでは不十分な理由」
「基礎を守ることが、家全体を守ることにつながる理由」
を、一戸建て住宅の所有者様に分かりやすく、丁寧に解説します。
シロアリはどこから侵入する?空ではなく床下が主な侵入口です
結論:シロアリの侵入経路の大半は「地面から基礎を通って床下」です。
羽アリのイメージから「空から飛んでくる」と思われがちですが、実際に住宅被害を起こすシロアリの多くは、地中に巣を作り、床下から静かに侵入します。

シロアリは何mmの隙間があれば侵入できる?
結論:わずか約0.6mmの隙間があれば侵入可能です。
これは名刺2〜3枚分ほどの厚みで、人の目では「問題ない」と見過ごされがちなサイズです。
シロアリはコンクリートを食べるわけではありませんが、隙間を通路として利用し、その先にある木材(土台・柱)を狙います。
特に注意すべき基礎の弱点とは?
以下は、実際の住宅診断で侵入経路になりやすい箇所です。
- 経年劣化による基礎のひび割れ(クラック)
- 給排水管・ガス管まわりの隙間
- 基礎の打ち継ぎ部(底盤と立ち上がりの境目)
これらが複合的に存在すると、シロアリにとっては非常に侵入しやすい住宅環境になります。
基礎に付く茶色い筋は何?「蟻道(ぎどう)」の正体とは
結論:基礎に土の筋があれば、すでに侵入している可能性が高いです。

基礎表面や床下で見かける茶色い土のトンネル状の筋。
これは「蟻道(ぎどう)」と呼ばれ、シロアリが光や乾燥を避けながら移動するために作る専用通路です。
- 基礎にひび割れがある
- その近くに蟻道がある
この2つが同時に確認された場合、基礎内部だけでなく、土台や柱まで被害が及んでいる可能性が高いと判断されます。
なぜ基礎とシロアリ被害が重なると危険なのか?
結論:耐震性が大きく低下し、地震時の倒壊リスクが高まります。
シロアリ被害の本当の怖さは、「木が食べられること」だけではありません。
- 基礎がひび割れて弱っている
- 柱や土台がシロアリで空洞化している
この2つが重なると、住宅の足元と骨組みの両方が弱体化します。
過去の震災調査でも、倒壊した木造住宅の多くにシロアリ被害や木部腐朽が確認されています。
シロアリ対策は薬剤だけで十分?基礎補強が重要な理由とは
結論:薬剤は「対症療法」、基礎補強は「根本対策」です。
一般的なシロアリ対策である薬剤散布は有効ですが、効果は約5年程度。
一方、基礎の隙間を残したままでは、再侵入のリスクは消えません。
専門家が推奨する基礎からの防蟻対策
| 対策内容 | 目的 |
|---|---|
| ひび割れへの樹脂注入 | 物理的な侵入口を完全に封鎖 |
| 基礎表面の補強・被覆 | 新たなクラックの発生防止 |
| 床下の湿気対策 | シロアリが好む環境を断つ |
「侵入できない構造」にすることが、長期的に最も効果的なシロアリ対策です。
まとめ|シロアリ駆除の前に「基礎の点検」が必要な理由
シロアリ被害を繰り返さないためには、
「なぜ侵入されたのか」=基礎の状態を把握することが欠かせません。
以下に当てはまる方は、早めの点検をおすすめします。
- 基礎にひび割れがある
- 床下がカビ臭い
- 築15年以上で基礎点検をしていない
- シロアリ消毒から5年以上経過している
よくある質問(Q&A)
Q1. 基礎のひび割れはすべて危険ですか?
A. すべてが危険ではありませんが、幅や深さによっては侵入口になります。専門診断が重要です。
Q2. 薬剤を撒いていれば基礎は気にしなくていいですか?
A. いいえ。薬剤は効果期限があり、隙間があれば再侵入します。
Q3. 目に見える被害がなくても点検は必要ですか?
A. はい。シロアリ被害は床下で静かに進行するため、早期発見が重要です。
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「まだ大丈夫」と思っている今こそが、点検の最適なタイミングです。

