今回の結論
- 無筋基礎に発生していたひび割れを外周部と内部から共に補修
- 換気口まわりなど、力が集中しやすい部分を重点的に補強
- 「今あるひび割れ」だけでなく、今後の地震・経年劣化に備えた基礎へ改善
- 築44年・無筋基礎という条件を踏まえ、ただひびを埋めるのではなく、鉄筋の代わりにアラミド繊維で引張強度を持たせる工法を採用
目次
施工概要|最初に全体像を知りたい方へ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県比企郡嵐山町 |
| 建物 | 木造一戸建て |
| 築年数 | 44年 |
| 基礎の状態 | 無筋基礎、換気口まわりにひび割れ |
| 施工内容 | 基礎クラック補修・基礎補強工事 |
| 主な工法 | エポキシ樹脂注入+アラミド繊維シート補強 |
| ひび割れの規模 | 「換気口まわりなど計4箇所(最大クラック幅 0.7mm)」 |
| 補強規模 | 「基礎補強 15m」 |
| 工期 | 「実働1日間」 |
| 参考費用帯 | 「約22万〜45万円(税別)」 |
お問い合わせのきっかけ|なぜ基礎補強を考えたのか
お客様が感じていた不安
「地震のたびに家がきしむ音がして、漠然とした心配はあった」
その後、
- 外周の掃除中に、基礎のひび割れが気になった
- 築年数を考えると、「鉄筋が入っていない基礎で大丈夫なのか」という不安がよぎった
- 地震が続いたことで、無筋基礎のまま放置していいのか判断できなくなった
最近は今回のお住まいと同じように、築40年以上・無筋基礎の住宅からの相談が増えています。
「今すぐ危険とは言われていないが、この先も安心して住み続けられるのか知りたい」
—— これがご相談の一番の理由でした。
なぜ危険だったのか|無筋基礎という構造上のリスク

現地調査で確認できた状態
- 基礎立ち上がり部分に最大0.7mmのひび割れが発生
- 換気口まわりなど、構造的に弱くなりやすい箇所
- 基礎内部に鉄筋が入っていない無筋基礎
専門家として危険と判断した理由
- 無筋基礎は、コンクリート自体の強度だけで建物を支えている
- 地震や不同沈下が起きた際、ひび割れが入ると一気に耐力が落ちやすい
- ひび割れから水分が侵入すると、劣化が進行しやすく、将来的な欠損・剥離の原因になる
無筋基礎の場合、「ひび割れ=構造性能の低下に直結しやすい」ため、早めの対応が重要になります。
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なぜこの工法を選んだのか|無筋基礎だからこその判断
エポキシ樹脂注入を行った理由(内部補修)

- ひび割れは表面だけでなく、内部まで達している可能性
- 表面補修のみでは、無筋基礎の場合、割れが再発しやすい
- 低圧エポキシ注入により、ひび割れ内部を充填し、コンクリートの一体性を回復
無筋基礎にとって重要な「元の強度を取り戻す」工程です。
アラミド繊維シート補強を併用した理由(耐震・再発防止)

- 無筋基礎は、引張力に非常に弱い
- エポキシ注入だけでは、地震時の力を受け止めきれない可能性が高い
- アラミド繊維シートを貼ることで、基礎表面に人工的な“補強筋”を追加するイメージ
アラミド繊維シートは「鋼鉄の数倍の引張強度を持ち、橋梁やトンネルの耐震補強にも使われる素材」なので、無筋基礎の弱点を補うため、補修+補強を同時に行う工法を選択しました。
実際に行った床下基礎の補強工事の施工工程の流れ
STEP
ひび割れ部の清掃・下地処理

STEP
目地止め後、エポキシ樹脂を注入


STEP
基礎補強工事施工前

STEP
基礎表面に下塗りプライマー塗布(下処理)

STEP
中塗り後、アラミド繊維シート(10cm幅)貼り付け

STEP
上塗りによる保護・補強仕上げ

施工後どう改善したか|無筋基礎でも安心できる状態へ
- ひび割れ内部まで補修され、劣化進行のリスクを抑制
- アラミド繊維により、無筋基礎に引張力への耐性を付加
- 換気口まわりの弱点が補強され、耐震性が向上
お客様の実感
「無筋の基礎と聞いて正直不安でしたが、どう補強するのかを丁寧に説明してもらえて、10年保証や1年後の定期点検もあるということなのでとても安心しました。」
今回の事例でよくある質問(Q&A)
まとめ:比企郡嵐山町で無筋基礎の補強工事を終えたから分かること
- 無筋基礎のひび割れは、放置すると影響が大きくなりやすい
- 築40年以上の住宅では、「補修だけで足りるか、補強が必要か」の見極めが重要
- 築40年以上の無筋基礎でも、適切な補強を行えば基礎の打ち直し(数百万円規模の大規模工事)を避け、現在の基礎を活かして延命できる
- 早めに状態を把握することで、将来の大規模工事を避けられる可能性が高い
埼玉県比企郡嵐山町周辺で、基礎にお悩みを抱えている方へ
- 無筋基礎と言われて不安になっている
- 基礎のひび割れを見つけたが自分では判断できない
- 築40年以上の一戸建てに住んでおり、10年以上は住もうと思っている
このような場合は、「すぐ工事」ではなく、まず基礎の状態を知ることが大切です。
