目次
まず結論|今回の基礎補強で何が変わったのか
- 無筋基礎に発生していたひび割れを外周部と内部から共に補修
- 換気口まわりなど、力が集中しやすい部分を重点的に補強
- 「今あるひび割れ」だけでなく、
今後の地震・経年劣化に備えた基礎へ改善
築44年・無筋基礎という条件を踏まえ、
補修だけで終わらせない基礎補強工事を行いました。
施工概要|最初に全体像を知りたい方へ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県比企郡嵐山町 |
| 建物 | 木造一戸建て |
| 築年数 | 44年 |
| 基礎の状態 | 無筋基礎、換気口まわりにひび割れ |
| 施工内容 | 基礎クラック補修・基礎補強工事 |
| 主な工法 | エポキシ樹脂注入+アラミド繊維シート補強 |
お問い合わせのきっかけ|なぜ基礎補強を考えたのか
お客様が感じていた不安
- 外周の掃除中に、基礎のひび割れが気になった
- 築年数を考えると、
「鉄筋が入っていない基礎で大丈夫なのか」という不安 - 地震が続いたことで、
無筋基礎のまま放置していいのか判断できなくなった
最近は今回のお住まいと同じように、
築40年以上・無筋基礎の住宅からの相談が増えています。
「今すぐ危険とは言われていないが、
この先も安心して住み続けられるのか知りたい」
—— これがご相談の一番の理由でした。
なぜ危険だったのか|無筋基礎という構造上のリスク

現地調査で確認できた状態
- 基礎立ち上がり部分にひび割れが発生
- 換気口まわりなど、構造的に弱くなりやすい箇所
- 基礎内部に鉄筋が入っていない無筋基礎
専門家として危険と判断した理由
- 無筋基礎は、コンクリート自体の強度だけで建物を支えている
- 地震や不同沈下が起きた際、
ひび割れが入ると一気に耐力が落ちやすい - ひび割れから水分が侵入すると、
劣化が進行しやすく、将来的な欠損・剥離の原因になる
無筋基礎の場合、
「ひび割れ=構造性能の低下に直結しやすい」ため、
早めの対応が重要になります。
なぜこの工法を選んだのか|無筋基礎だからこその判断
エポキシ樹脂注入を行った理由(内部補修)

- ひび割れは表面だけでなく、内部まで達している可能性
- 表面補修のみでは、
無筋基礎の場合、割れが再発しやすい - 低圧エポキシ注入により、
ひび割れ内部を充填し、コンクリートの一体性を回復
👉 無筋基礎にとって重要な
「元の強度を取り戻す」工程です。
アラミド繊維シート補強を併用した理由(耐震・再発防止)

- 無筋基礎は、引張力に非常に弱い
- エポキシ注入だけでは、
地震時の力を受け止めきれない可能性 - アラミド繊維シートを貼ることで、
基礎表面に人工的な“補強筋”を追加するイメージ
👉 無筋基礎の弱点を補うため、
補修+補強を同時に行う工法を選択しました。
施工の流れ|実際に行った工程
- ひび割れ部の清掃・下地処理
- 目地止め後、エポキシ樹脂を注入
- 基礎表面に下塗りプライマー塗布(下処理)
- 中塗り後、アラミド繊維シート(10cm幅)貼り付け
- 上塗りによる保護・補強仕上げ
床下基礎の補強工程画像

①ひび割れ部分の確認清掃

②目地止め、エポキシ樹脂注入

③エポキシ樹脂注入後

④基礎補強工事施工前

⑤下塗りプライマー塗布

⑥中塗り後、アラミド繊維シート(10cm幅)貼り付け

⑦上塗りによる保護・補強仕上げ
外周基礎の補強画像

①目地止め、エポキシ樹脂注入後

②上塗りによる保護・補強仕上げ後
施工後どう改善したか|無筋基礎でも安心できる状態へ
- ひび割れ内部まで補修され、劣化進行のリスクを抑制
- アラミド繊維により、
無筋基礎に引張力への耐性を付加 - 換気口まわりの弱点が補強され、耐震性が向上
お客様の実感
「無筋の基礎と聞いて正直不安でしたが、
どう補強するのかを説明してもらえて安心できました」
この事例専用Q&A(よくある質問)
Q1. 無筋基礎でも、必ず補強が必要ですか?
A. 必ずしも全てが必要とは限りません。
ただし、無筋基礎にひび割れが発生している場合は、
補修だけでなく補強まで含めて検討するケースが非常に多いです。
Q2. エポキシ注入だけでは不十分だった理由は?
A. 無筋基礎は、鉄筋による補強が無いため、
注入だけでは地震時の引張力にとても弱い状態のままです。
そのため今回は、アラミド繊維による面補強を併用しました。
この施工事例から分かること
- 無筋基礎のひび割れは、放置すると影響が大きくなりやすい
- 築40年以上の住宅では、
「補修だけで足りるか」の見極めが重要 - 早めに状態を把握することで、
将来の大規模工事を避けられる可能性が高い
同じような状況でお悩みの方へ
- 無筋基礎と言われて不安になっている
- 基礎のひび割れを見つけたが判断できない
- 築40年以上の一戸建てに住んでいる
このような場合は、
「すぐ工事」ではなく、まず基礎の状態を知ることが大切です。
